肘の痛み・テニス肘・ゴルフ肘

• 物を持ち上げると肘の外側または内側が痛む
• ペットボトルのフタを開ける動作で痛みが走る
• タオルを絞る・ドアノブを回すと痛い
• スポーツ後、肘の痛みが長引く
• 肘の曲げ伸ばしや投球動作で引っかかりや違和感がある
• 痛みで日常生活や仕事、スポーツのパフォーマンスに支障が出ている

肘の痛みでよくある症状は3つあります

・外側上顆炎（テニス肘）

・内側上顆炎（ゴルフ肘、野球肘）

・肘内障

特に外側上顆炎と内側上顆炎はスポーツ障害でよくある症状で手首を捻じって球に回転をかける際に図のような動きをしています。初めは少し痛めたかな？というぐらいで湿布をして様子を見ようと思われる方が多いのですが、徐々に痛みが増してきて夜間に疼いたり、肘の骨は軽くぶつけるとズーンと痛みがでてきて、しばらく手を押さえないと痛みが引かないというケースが多い

上腕骨外側上顆部分に付着している伸筋群が影響して炎症を引き起こしてしまうケースが多く、人差し指と中指を動かすと痛みが起きる事が多い

上腕骨内側上顆部分に付着している屈筋群が影響して炎症を引き起こしてしまうケースが多く、中指、薬指、小指を動かすと痛みが起きる事が多い

慢性化し、日常動作まで支障が出るほか、スポーツ復帰に数ヶ月〜半年以上かかることもあります

また無意識にかばうことで肩・手首・首への負担が増加しやすい傾向があります

最終的には上腕骨自体の変形などで手術が必要になるケースがあります

RICE処置

日常生活での作業やスポーツ動作で急に痛みが強くなりだした、安静にしていてもジンジン痛む場合などは急性外傷の応急処置の基本のRICE処置がおすすめです

①安静にする

②痛めた場所を冷やす

③痛めた場所を圧迫する

④痛めた場所は心臓より高く

これが基本的な処置になります

また近年ではRICE処置に Protection(保護）を加えたPRICE処置もあります

ご自宅にサポーターやテーピングなどある場合は装着するのもおすすめです

RICE処置のポイント

安静＝完全に動かさないわけではなく、日常動作を避ける程度でOK

ケガの直後24〜48時間が最も重要（炎症期）

氷嚢・アイスパック・冷湿布をうまく活用

冷やしすぎ（凍傷）に注意：15〜20分を数回が安全

テニス肘、ゴルフ肘、野球肘になりやすい一つの要因として巻き肩と猫背がよくみられます。スポーツをよくされている方の場合はフォームが影響することがありますが日常生活で痛みが出てきた方の場合は姿勢の影響かなりあります。肘自体は日常生活で非常に動かしていますが巻き肩や猫背になると上腕骨が内旋気味（内側に捻っている）になるので肘から手にかけて力が入りにくい状態になることがあり結果的に筋肉に負担がかかりすぎてしまうため症状が出てしまうケースが多々あります。

⑴肘の炎症と腫脹の鎮静を目的にインディバ機器を活用して施術していきます。

⑵ある程度痛みが鎮静したら、上腕部、前腕部の筋肉の動きを改善するために運動療法を行います