体幹強化（引き締め）

当院も色々な症状の方はたくさん診てきました。比較的早く改善する方と逆に時間がかかってしまう方がいます。年齢や体質もありますし、損傷した組織の度合いや負傷して最初の処置をしてなかったために回復が遅れてしまう場合もあります。ただ臨床現場で感じることは筋力が発揮できていない事がかなりあります。特に慢性的な腰痛、股関節、膝関節、足関節においては体幹が思っている以上に弱いケースが原因で、痛みが出たらその都度治療して症状が緩和され、ちょっとした原因でまた再発してしまう。この繰り返しをいかに止めていくかが現場でリハビリをしている側が考えることです。全体的に体力が弱っている方で一番初めに強化していかないといけないのは体幹（お腹周りの筋肉とお尻回りの筋肉）です。以前に腰椎ヘルニア、腰椎分離症やすべり症などの既往歴がある方は慢性化しないように痛みが緩和されたら予防医療の段階で当院のEMS機器を使用して筋肉の強度をある程度上げてから、ご自身が色々な運動やトレーニングを行っていただければ良いかと思います。初めにもお伝えしましたが10回ぐらいは2～3日おきに施術を受けることをおすすめしております。

筋肉を引き締めたい方で産後で自分の体型が気になる方も一定数おられます。第1子出産後に自分なりにダイエットをして体型が戻ったが、第2子出産後に同じことをしてもぜんぜん戻らないというお悩みはたくさん聞きます。この違いは現場の経験則でのお伝えになりますが、体幹の筋力テストや下肢の筋力テストをすると弱化しているパターンがほとんどです。下肢のどちらかの筋力が弱化している方の多くは体幹の筋出力が下がってしまって慢性的に腰のだるさを訴えるか産後から尿漏れが中々改善しないパターンがあります。

この場合は典型的に体幹の筋力が自分が思っている以上に弱化しています。子育て中のお母さんは中々時間が取れないとは思いますが、できるだけスケジュールをお取りになって集中してご来院されることをおすすめします。1週間に3回でも良いかと思います。ほとんどの方は10回程度で尿漏れ、腰のだるさなどは改善すると思います。帝王切開をされている方で傷跡に痛みがある方は少し痛みが落ち着いてからでも構いませんし当院ではインディバ機器を活用して傷跡の回復を早める施術方法がありますので気になる方はインディバコースをご覧ください

病院などで健康診断を受けてコレステロール値や血糖値、血圧などが気になっておられる方で医師に運動をすすめられている方

脂肪の1キロはカロリー計算で7,000kcalです。

腹囲が90ｃｍ以上でお腹がぽっこり出ている方の多くは体幹の筋力が弱い+内臓脂肪の蓄積の状態と考えるのが無難です。特にメタボリック症候群の厄介なところは体型よりも見えない体の中の状態が問題になってきます。周知のとおりメタボリック症候群の方、または予備軍の方に必要なことは筋肉を動かして消費カロリー増やすことです。年齢を重ねると食事制限でダイエットをしても痩せないという人が多いと思います。運動習慣がない方、運動する時間が取りづらい方、運動に不安がある方にEMS機器を使用してどのように体が変化していくか当院の経験則上ではありますが段階を追ってお伝えします。

＜第1段階＞　5～8回目

体幹の筋肉に対して集中的に刺激を与えていくことで筋肉が徐々に反応して腹式呼吸を意識できようになり個人差はありますが5～8回目ぐらいから呼吸でお腹がへっこむ様になってくると思います。この段階になれば、次段階に移行します

＜第2段階＞　10～15回目

徐々に腹式呼吸ができるようになれば尿漏れで悩んでいる方は改善方向に向かっているのが分かると思います。また体幹の筋力が低下が原因で便秘がちの方も快便になってきているのがわかってくると思います

＜第3段階＞　20～30回目

座っていて腰がだるくなるのも楽になっている事に気づくかもしれません。慢性的な腰痛があった方もほとんど気にならないレベルになっていると思います。このレベルになると体幹の筋力はかなり強くなっていると思います。

＜第4段階＞　30回～

体幹がかなり強くなっていくと筋肉を動かすのに脂肪の燃焼効率もかなり上がってくると思います。体型も初めの頃よりウエスト周りも変わってくる段階でコレステロール値や血糖値、血圧などの内的な変化も感じる方が多いと思います。

このように筋肉に刺激を与えて体幹を強化していくと変化は出やすいのであとはみなさまがスケジュールを調整して来院されたら良いかと思いますが、初めの10回は1週間に2～3回がおすすめです